AWARE オリジナル

2025年04月18日

ネットフリックス、新時代のディフェンシブ銘柄

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ソン・リュンス

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日本時間18日午前、ネットフリックス(NFLX)が過去最高となる四半期決算を発表した。ある程度予想された結果ではあるが、実際には米国景気の減速を示唆するものとも解釈できる。

「歴史的に見ても、経済が困難な時期において、ホームエンターテインメントの価値は家計にとって極めて重要です」と、共同CEOのテッド・サランドス氏はアナリストとの電話会見で述べた。また経営陣は、加入者が選択するプランに有意な変化は見られなかったと付け加えた。

「AWAREが解説する大バンドリング時代」において、筆者は「ストリーミング(OTT)業界では昨今バンドリングが加速しているが、記事でも触れた通り、ネットフリックス以外に利益を生み出しているストリーミング企業が存在しないためである。Disney+の立ち上げに伴い他社プラットフォームへのコンテンツ配給を停止していたディズニー(DIS)は、再びネットフリックスへのコンテンツ提供を再開しており、米ケーブルテレビ大手のコムキャストは、ネットフリックス、Hulu、Apple TV+など複数のストリーミングサービスをセットで販売し始めた」と説明した。量的拡大期には「コンテンツ」が重要視されたが、今や「流通」の重要性が高まっているのである。

ネットフリックスの購読料は上昇傾向にあるものの、月額20ドル未満で家族全員が楽しめるエンターテインメントの選択肢は依然として多くない。映画館に行けば1人あたり20ドルはかかる上、前述のバンドリング現象のおかげで、ネットフリックスは自社制作コンテンツに加え、他社コンテンツの供給も再び受け始めている。これは、映像エンターテインメントにおけるコンテンツ流通プラットフォームとして、ネットフリックスが絶対的な地位を確立したことを意味し、長期的には米国のケーブルテレビ業界を代替する結果をもたらすだろう。近年、同社が従来ケーブルテレビの領域とされていたライブスポーツ(NFLなど)のストリーミング配信を強化している動きも、この文脈と一致している。

ネットフリックスは、第1四半期の売上高が前年同期比12.5%増の105億ドルを記録したと発表した。純利益は約24%増の29億ドルとなり、自社予想の24億4000万ドルを上回った。

同社は、最近の価格引き上げ、堅調な会員数の伸び、そして新たな広告収入を背景に、第2四半期にはさらに力強い売上成長を見込んでいる。

第1四半期の営業利益率は31.7%となり、前年同期の28.1%および当初予想の28.2%をいずれも上回った。同期間のフリーキャッシュフローは25%増の27億ドルを記録した。

売上および利益の成長見通しは依然として堅調であり、ネットフリックスは売上高や営業利益率のガイダンスを変更していない。

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