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2024年09月10日

FOMCの日程、日本時間ではいつ?

ペ・ソンウ

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FOMC(Federal Open Market Committee)とは「連邦公開市場委員会」のことで、FED(Federal Reserve System、連邦準備制度)に属し、今後の経済政策について議論する委員会です。

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特にFOMCの会議で決定された金利は世界中の経済に影響を及ぼすため、ここで決定される政策金利や、決定されると予想される政策金利が、今後の株価に大きな影響を与える可能性があります。

パウエルFRB議長の一言で株価が乱高下し、ニュースが一色になる様子を見たことはありますか?FOMC会議で行われる政策金利の決定は、Investing.comでも星3つ(=高い株価変動が予想される)の指標です。株式投資家であれば、必ず知っておくべき日程と言えるでしょう。

FOMC会議は2日間にわたって行われ、政策金利は最終日に発表されます。(日本時間で翌日の早朝3〜4時)


日本時間基準のFOMC日程をお伝えする前に、

各日程表に星印*で表記された第2回、第4回、第6回、第8回の会議では、経済見通し(Summary of Economy Projections, SEP)とドットチャートが併せて発表されます。

SEPは、実質GDP成長率、失業率、インフレ率、フェデラルファンド金利(FF金利)の見通しを含む、FRBメンバーの経済見通しを総合した報告書であり、市場状況に対するFRBの考えと捉えていただければと思います。

ドットチャートは、各メンバーが考える適正金利を点で打って視覚化した資料です。これもSEPと同様に、FRBの考えを余すところなく示す資料となります。


2024年FOMC会議の日程および日本時間

2024年のFOMC会議日程(政策金利発表日)は、日本時間基準で9月19日、11月8日、12月19日の午前3〜4時に発表される予定です。

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あと1週間後に迫った9月19日は、SEPとドットチャートが同時に発表される日ですので、さらに重要となります。

2025年FOMC会議日程および日本時間

2025年のFOMC会議日程(政策金利発表日)は、日本時間で1月30日、3月20日、5月8日、6月19日、7月31日、9月18日、10月30日、12月11日の午前3〜4時に発表される予定です。

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2026年FOMC会議日程および日本時間

2026年のFOMC会議日程(政策金利発表日)は、日本時間で1月29日、3月19日、4月30日、6月18日、7月30日、9月17日、10月29日、12月10日の午前3〜4時に発表される予定です。

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金利見通し:Fed Watchの見方

ちょっと待ってください!利下げは無条件に歓迎すべきことなのでしょうか?

金融市場がそれほど単純であれば、どんなに良いことでしょう。

市場に参加している投資家にとって、すでに織り込み済みの未来はそれほど驚くべきことではなく、少なくとも短期的には株価を動かす要因として作用しない可能性があります。これはいわゆる「織り込み済み」と呼ばれるものです。

そのため、私たちは市場が予想している金利水準を併せて確認する必要があります。

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Fed Watchにアクセスすると、上記のような表を確認できます。

解釈すると、「9月18日(現地時間)にFRBが決定する政策金利のレンジが475-500になる確率は29.0%、500-525になる確率は71.0%」であることを意味します。

ここで、予想されるいくつかの質問にお答えします。

1. 金利なのにパーセンテージ(%)表記ではない理由

上の画像の数値基準はベーシスポイント(Basis Point)です。

1 BP = 0.01%を意味するため、475-500 = 4.75% - 5.00%となります。

つまり、政策金利の誘導目標を4.75%から5%の間に設定する確率が29%であるということになります。

2024年9月10日現在、米国の政策金利の誘導目標レンジは5.25% - 5.50%です。0.5%ポイント(50bp)引き下げる確率が29%であると解釈できます。

2. 正確な値ではなく範囲(レンジ)である理由

まず、金利の目標値を範囲(レンジ)で設定することで、短期金利の変動性に対応できるためです。米国政府は以前、破綻した住宅ローン保証会社に対して史上最大規模の救済措置を行う代わりに、短期金融市場への資金供給を条件としたことがあります。その後、金融市場に莫大な資金が供給され始めると、目標金利を正確に維持することが困難になりましたが、これをレンジで設定することで、はるかに安定した状態へと変化しました。

さらに、FRBは緊急経済安定化法(Emergency Economic Stabilization Act of 2008)に基づき、支払準備金を超える金融機関の預託金に対して、すでに0.25%の利子を支払っています。これにより、政策金利が0.25%であっても、実質的にゼロ金利の効果を享受できるという利点があります。

結論として、政策金利を0.25%の幅で提示することで、FRBは資金需要の状況に合わせて金利を弾力的に調整できるようになったと言えます。

話を戻しますが、「500-525に決定される確率が71.0%」

市場参加者は、FRBが金利を25bp引き下げると予想しています。しかし、この予想を裏切って50bp引き下げることになれば、市場の反応は当然ながら爆発的なものになるでしょう。

しかし、これは先物を基準に算出される予測値であるため、発表が近づくにつれてその精度は高まります。よほどのことがない限り、予想範囲内に収まると見てよいでしょう。

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それでは、私たちはこの資料をどのように活用すべきでしょうか。

市場の雰囲気を読むための用途として使用するのが望ましいでしょう。

上記の比較画像資料では、決定される金利範囲について、右側から1ヶ月前、1週間前、1日前、現在に該当する確率を示しています。

現在、市場参加者はFRBが金利を50bpではなく25bp引き下げる確率が確実視されていると予想していると言えます。金利を引き下げるということは市場に資金が流入することを意味するため良いニュースですが、利下げが確実視されている現在の状況において、金利の引き下げ幅が小さいということは、資金が流入する余地が減ることを意味します。

これに伴い、市場の雰囲気は弱保合いにつながる可能性があると解釈できます。


経済に負担をかけないという条件下では、投資家にとって利下げは早ければ早いほど良いニュースです。

そのため、最も重要なのは今後の金利決定の方向性とそのスピードです。FRBが今後どのような方向性とスピードで金利を調整する計画なのかを知ることができれば、それはまさに夢のようなことでしょう。

そのため、会議開催の3週間後に公開される議事要旨を綿密に確認することも、こうしたFRBの考えを確認する良い方法となるでしょう。

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