2025年04月14日
空の上の巨大なコンピュータに投資する方法とは?「WCLD ETF」完全解剖(ft. Okta)
ペ・ソンウ
テーマ型ETFシリーズ
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「クラウド、それって一体何?」
私たちが毎日使用するスマートフォンのアプリから企業の核心的なデータ管理システムに至るまで、現代社会は「クラウドコンピューティング」という巨大なネットワークインフラに深く依存しています。クラウドコンピューティングは、インターネットを通じてデータを保存し、必要な時にいつでもどこでもアクセスできるようにする技術であり、デジタルトランスフォーメーション時代の核心的な原動力として評価されています。こうしたクラウドコンピューティング市場の成長に投資できるテーマ型ETFへの関心もまた高まっています。
本日取り上げるETFは、まさにWisdomTree Cloud Computing Fund (WCLD)です。このETFはクラウドコンピューティング技術およびサービスを提供する企業に集中投資しており、代表的なクラウドベースのアイデンティティ管理企業であるOkta(オクタ、OKTA)を通じて、ETFの特徴と投資時に考慮すべき点について詳しく見ていきます。
WCLD ETF、どのような企業を組み入れているのか?
WisdomTree Cloud Computing Fund (WCLD)は、クラウドコンピューティング分野において高い成長潜在力を持つ企業に投資することを目標としています。
主な特徴:
- 運用会社: WisdomTree
- 運用報酬: 年0.45%
- 上場日: 2019年09月06日
- 連動指数: BVP Nasdaq Emerging Cloud Index
- 投資対象: Software as a Service (SaaS)、Platform as a Service (PaaS)、Infrastructure as a Service (IaaS)など、多様なクラウドコンピューティング関連企業(米国上場)
- 保有銘柄上位(2025年4月14日基準、構成比順):
WCLD ETF、浮かび上がる雲に投資する賢明な方法か?
WisdomTree Cloud Computing Fund (WCLD)は、クラウドコンピューティング市場の革新的な成長、特に既存の巨大企業以外に次世代のクラウドサービスを主導する可能性のある「新興」企業に投資できる魅力的なETFです。WCLDが連動するBVP Nasdaq Emerging Cloud Indexは、伝統的な大手テクノロジー企業ではなく、急速に成長するクラウドコンピューティング関連企業を組み入れており、高い成長潜在力が期待できます。
しかし、投資には次のような側面を考慮する必要があります。
1. 「新興クラウド」企業の成長潜在力と内在するリスク: WCLD ETFの上位保有銘柄を見ると、Okta(アイデンティティ管理)、AppFolio(クラウドベースのビジネスソフトウェア)、Veeva Systems(ライフサイエンス産業用クラウドソリューション)、Zscaler(クラウドセキュリティ)など、特定の分野に特化した革新的な技術やサービスを提供する企業が主を占めています。これらの企業は急速に成長する潜在力を持っていますが、同時にまだ収益性が低かったり、市場競争の激化に対して脆弱である可能性があるというリスクも抱えています。
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